Se connecter言われた事を言われた通りするだけ。この世には命令する者と従う者がいて、僕はただ命令に従う者。従って命を葬る者。そこに深い感情なんて無い。どうでも良い。全部どうでも良いから、自分で考える必要が無い。僕は今までそうやって生きてきた。そういう風に育てられてきたから。ギンジと合流したフィナはギンジの代わりに戦っていた。相手は特殊特攻部隊の部隊長、アルバス。アルバスはギンジと戦っていたにも関わらず無傷の状態であった。八握剣(やつかのつるぎ)のメンバーの中で1番強いであろうギンジ。そんな彼がまるで歯が立たないのが見て分かる。その前にアルバスに付いていた特攻部隊の部下10人をギンジが倒していたとしても、その差はあまりにも大きかった。そしてフィナとの戦闘では。「ハァ…ハァ…。」フィナもギンジと同じでアルバスによってボロボロにやられていた。息を切らすフィナに対し、アルバスは全く息を乱していなかった。「まだやりますか?」アルバスは相変わらず無気力な感じで言った。そこには特別面倒臭さや怒ってる様な感情も感じられない、まるで機械を相手にしている様であった。息を切らすフィナは次元刀を強く握りしめ、構えた。「ー 時の断罪を受けよ。時の審判(クロノ・ジャッジメント)!」フィナは詠唱すると、周囲の時間が止まる。陰陽魔術の"陽"の時間を操る力であり、その中でも時間そのものを完全に止める事が出来る魔法。以前シルフでネルに対して使用した事があった。(第16話、18話参照)時間を止める時間が長ければ命を縮めるリスクがある為、それ程長くは時間を止める事が出来ない。だが、ここで出し惜しみすれば命は無いと思ったフィナはその力を使おうと決心したのだ。しかし。「…何で?時間を止めた筈なのに動けるの?」時の断罪(クロノ・ジャッジメント)の中であるにも関わらず、アルバスは白炎を身体に纏いながら普通に動く事が出来ていた。しかもその動きはフィナの縮地法による高速移動を上回り、時が止まった世界を普通に走って移動していた。フィナよりも速く移動するアルバスは一瞬で彼女の目の前に現れ、拳で彼女の鎧を殴った。拳には白炎が纏われていなかったが殴った事により、フィナの鎧はヒビが入りながら砕けてしまう。「グハッ!!」フィナはアルバスの拳の威力により、後方へと吹き飛ばされた。
痛い…痛いよぉ…。もうやめて…お願い。寂しいよ。…私を、1人にしないで!「…はっ!」ロゼアを凍り付かせた瞬間、エミルの頭の中に声が響いてきた。一体誰の声?もしかして…パリィィン!!そう思っていると、目の前のロゼアの方から氷が砕ける音が聞こえてきた。「嘘でしょ?…私が凍らせた氷の拘束を、腕力だけで解いたの!?」ロゼアは無理矢理、力尽くでエミルが凍らせた氷を砕いたのだ。「フゥ!!…フゥー!!…」先程までの狂気じみた笑顔が消え、荒い呼吸をしながらエミルの方を睨みつける。身体をやや前傾させながら両腕をだらんと下げている。睨みつける左目の瞳孔は相変わらず大きく開いていた。「フゥーーー!!!」ロゼアは一瞬にしてその場から消える。カキィィン!!!ロゼアのレイピアと、咄嗟に作ったエミルの氷の刀が衝突した音が鳴り響く。ーー速い!魔力で身体強化してるの?ロゼアはこの戦いの間、ずっと身体強化の魔法は使用していない。使用していたのは固有魔法である[共有(シェア・リンク)]と反(リバース)魔法である[再生(リジェネーション)]。しかし、ロゼアは本来自分の魔法頼りに戦わない。彼女の戦闘スタイル。それは。死なない不死身に近い肉体を持ちながら躊躇なく攻めてくる、特攻物理アタッカー。ほぼ不死身な上にまるでこの自分の命を顧みないこの戦いは、相手からすれば恐怖でしか無かった。「(マズイわ!…さっきまでとは別人の動きをするから、全然死角に入り込めない!このままじゃ…)」身体強化によりロゼアの動きが段違いに速くなり、エミルは彼女の死角に入り込めず正面戦闘が続いた。先程までベラベラと自分の愛憎に塗れた言葉を垂れ流してきたロゼアであるが、今はそんな事は言わず只ひたすらレイピアでエミルを突き刺しに来る。確実にエミルを殺しに掛かっているのだろう。しかし、どこか余裕が無い様にも見えた。「(何か逆転に繋がる道は…けど、彼女に攻撃すれば私にもダメージが…一体、どうすれば?)」「アハハハハ!!!もう終わり?ねぇ、ねぇ、ねぇ!?」優勢になり始めると、ロゼアの狂気じみた笑い声が響き渡る。そして。グサッ!!エミルの胸にロゼアのレイピアが突き刺さる。「アハハ!もう終わりね!」レイピアが突き刺さった瞬間、テンションがハイになっていたロゼアの左目の瞳孔が小さく
ライクとニケルが副部隊長のラーケウスを。ミーナがアウレウス。それぞれが確実に勝ち星を上げていた。そんな中、1人の男の前にゾロゾロと数十人の集団が取り囲んだ。特殊特攻部隊の軍人17人。全員が悪魔祓いである。そして取り囲まれた1人の男は。ネル・ナイトフォースであった。そう。彼ら特殊特攻部隊の他17人はネルを倒す為、他の部隊長や副部隊長とは違い纏って行動していた。当然、この軍人達は部隊長や副部隊長には実力では及ばないが、全員が悪魔祓いなのである。しかしネルはそれに対して表情1つ変えず、冷静な顔をしながら取り囲む特殊特攻部隊の軍人達を見ていた。取り囲んだ軍人の1人がネルに向けて言った。「ネル・ナイトフォースだな?」「そうだ。君達は?」「我々はウンディーネ軍の軍人であるが、全員が悪魔祓いで構成された特殊特攻部隊だ。」「悪魔祓い…ふーん。」あまり興味無さそうに反応するネル。グレンと戦っていた時は、どちらが強い悪魔祓いなのか。強さを求める為に何かを捨てる事が悪魔祓いだと。悪魔祓いに対して何か拘っている様な発言が多々見られた。しかし、今のネルはそういった拘ってる素振りは全く見られなかった。「で?僕に何の用?」「ここに我々17人の悪魔祓いが目の前に居て、ただ挨拶だけしに来たと思ってるのか?」ネルを取り囲みながら17人の悪魔祓い達は臨戦態勢に入る。この17人は1人1人の戦闘力も非常に高く、本来他国を侵攻する時はそれぞれバラバラになるか2人1組になって行動をしている。単体でも強い力を持つこの軍人の悪魔祓いがこうして徒党を組んで戦おうとしてる。現に彼らと遭遇し対峙したノームの侍達は全て殺されていた。この17人全員をネルにぶつける作戦を考えたのはベリエルであった。ネルは左腕に住み着いていたルシファーが離れた事により、以前に比べると弱体化していると考えていた。しかし、それでも頭脳が高いネル。思考もどちらかと言えばベリエルの考える事に近い。そういった意味でもネルの事を厄介だと思っていたベリエルは確実にネルを潰そうと考えていた。ーー今のネルであれば、この17人の悪魔祓い達で問題無く倒せるだろう。しかし、当のネルはそれに対してビビる訳でもなく。「…フフフ。これがベリエルの考えた作戦なのかな?だとすれば、残念だったね。」ニヤけた表情になり、
少し時間は遡り、ライクとニケルの元から離れ走り続けるフィナはギンジの所へ向かっていた。「ハァ、ハァ!ギンジさん…それに他の皆んなも、無事なのかしら?…」フィナは走りながらギンジの事以外にも、カイルとエミル、ミーナ、ライクとニケルの事を考えていた。「それに、あいつ。作戦は上手くいってるんでしょうね?」あいつとはネルの事である。ネルの作戦はまだ不明であるが、どうやら他の皆んなもその作戦は周知済みらしい。そう言いながら、フィナはギンジの魔力を感知しながらギンジの元への走って行くとようやくギンジの居る場所に辿り着いた。しかし、フィナはギンジを見るなり。「ギンジさん!」焦りながら目の前のギンジを呼ぶフィナ。目の前には刀を持ちながら血塗れで相手の方を見続けるギンジが立っていた。その相手とは。「…特殊特攻部隊の部隊長。アルバス。…噂には聞いていたよ。他国を殆ど1人で制圧してしまう、若くして部隊長になった男が居ると。」アルバス。ギンジと戦っていた相手。その後方にはアルバスの元に派遣された特攻部隊の軍人10人が倒れていた。どうやらギンジは先に軍人10人、全員を倒せたらしい。アルバスを相手にしながら10人を倒す技量は流石、八握剣(やつかのつるぎ)のリーダーと言える。しかし、そんなギンジでもアルバス1人に対して手も足も出ないのか未だアルバスの身体は無傷。アルバスは涼しい顔をしながら目の前のギンジを見てるだけ。「もう良いかな?勝負は付きました。僕、他の所にも行かないといけないので。」「…まだだ!まだ、俺は戦える!」ギンジは再び刀を構えるが、その立ち姿からもう限界なのが見て分かる。そんなギンジの姿を見たフィナはギンジの前に出て来た。「ギンジさん!ここは私に任せて下さい!」「フィナ…。」「あなたはこの国の要です!だから、今は私があなたの代わりとして戦います!」「今、ライクとニケルがあの人と同じ部隊の副部隊長と戦っています!私だって、私に出来る事をしなければ…。」今のフィナには傷付いたギンジを守る事。そして、ライクやニケルが頑張ってるから自分も戦うという考えであった。自分も何か役に立たなければ。その気持ちばかりが先行していた。一方、目の前に居るアルバスはそのやり取りに興味を示す訳でもなく、表情を変えず見つめながら言った。「もう良いかな
ラーケウスの悲劇を聞いたライクとニケルとフィナ。ライクとニケルに関しては、昨日ミーナからグレンの事を聞いていた為、ラーケウスの話が本当の事なのだと理解していた。自分達も同じ様に理不尽な目に遭ってきた。共感は出来る。しかし。「…お前の言ってる事は本当の事なんだろう。同情はする。」「けどな。お前にどんな過去があろうと、今お前らがこの国に攻めてきている事は別問題。理由にはならねえんだよ!」ライクは両腕に雷を発生させながらそう言った。ニケルも同様に。「自分の辛い過去を盾にしても、間違いを正当化する事は出来ない。そんな過去の話で、僕達が惑わされると思ったら大間違いだよ!」ニケルもラーケウスの悲劇の話に対してライク同様反論した。「ライク…ニケル。」2人はフィナの制止によって思考が冷静になっていた。そして2人は気付いた事がある。自分達だけが不幸なのでは無く、皆んなそれぞれ心に闇を抱えている。だからと言って自暴自棄になり、簡単に堕ちてはならない。そういう時こそ自分1人で背負い込まず互いに助け合う事が大事なのだと、みんなと過ごして学んだライクとニケルであった。それを聞いたラーケウスは一気に表情が変わる。先程までのオドオドした感じでは無い。3人を蔑む様な冷たい眼差しで、頭を大きく右に傾けた。「そっか。…僕の言ってる事を理解してくれないんだね?」「分かった。じゃあもう良いよ。君達もあの男(バンジョウ)の様に毒で侵してあげるよ。」そう言ってラーケウスは両手の掌から紫色のガスを噴射する。ガスは霧散し、大きく広がっていくもそれに対してニケルは風の力で霧散したガスを吹き飛ばす。紫色のガスが吹き飛んだ事により、再び視界が晴れる。その隙にライクは超スピードでラーケウスの腹部に対し、雷で纏った拳で殴り飛ばした。「うおおお!!!」拳を振り抜くと、ラーケウスは50m程吹っ飛ばされた。するとニケルがフィナに向かって言った。「フィナさん!ここは僕とライクに任せて!フィナさんはギンジさんの所へ!」「ニケル!」「もしかすると、奴らは八握剣(やつかのつるぎ)のメンバーから徹底的に潰しに掛かってるんだと思う。もしかすると、ギンジさんも1人で戦ってるかもしれない。」「僕はニケルとあいつを倒すから、フィナさんはギンジさんを加勢しに行って欲しい!」ニケルの読み
一方、カイルとエミルは他の八握剣(やつかのつるぎ)のメンバーと合流する為に移動を続けていた。そしてようやく辿り着いた時、目の前の光景を見て驚愕した。そこには。「え、何で?…何で、ゴウシさん達が…。クロツチさんまで!」「スイゲツさん!ルキアさん!ヒナタさん!」何と、先程まで特攻部隊を圧倒していた筈のしかも八握剣である5人が血を吐いて倒れていたのであった。何があったのか?それは、数分前に遡る。特攻部隊を倒し、次の地点へと移動を開始していた5人。5人はある1人の少女を見つけた。濃いピンクの髪を2つに括り、右目には白い眼帯を付けている少女。少し気が病んでそうな見た目をしていた。一見すると戦いには無縁そうな感じであったが、北の大国の象徴である純白の軍服を身に纏っていたが、女性の為か下は白いスカートになっていた。間違いなく、ウンディーネ軍の先行部隊。「ゴウシさん。ここは俺がやるよ。」そう言ってスイゲツは自身の刀を鞘から抜き、目の前の少女の方へと歩いていく。少女は何故か地面にへたり込んでおり、ビクビクと震えていた。「ヒィィ!ごめんなさい!ごめんなさい!」少女は怯えながらひたすらに謝り続ける。「え?」「私、もう戦えません。戦いが怖くて逃げてきたのです。…ですから私を、襲わないで下さい!」左目から涙を流しながら懇願する少女。足元には自分の武器らしい、白くて細長いレイピアが置かれている。「そう言われても、あんた敵だからな。」「そうですよね。私の言う事なんて、誰も信じないですよね?」すると少女は足元に置いていたレイピアを取り出した。それに気付いたスイゲツは刀を構えるも、少女の行動を見て立ち止まる。少女は手に持ったレイピアの先端を自分の首元に向けていた。「分かりました。私の事が信用出来ないと言うのであれば今ここで、死んで見せます!」「お、おい!やめろ!何も自分からそんな事する必要なんて…」スイゲツは自殺しようとする少女を止めようとするも、少女は笑顔で。「ううん、良いんです。それで私の疑いが晴れるのなら。」「さようなら。」そして少女は自分の喉元に向けたレイピアをそのまま強く刺した。ザシュッ!!「…ゴフッ!」血を吐いてその場に倒れたのは、スイゲツであった。「通りすがりの、剣士さん。」少女は自分の喉元を刺したまま、倒れた
今からおよそ10年前、ある国の悲劇によって世界中を恐怖させた。 その国は、赤い地獄ーレッドヘル。 昔は世界で一番平和で活気のある国だったが10年前の事件によって人はこの国に立ち入る事を禁止された。 そう、人はいない。 昔の事件の影響によって太陽は隠れこの国は年中黒い雲に覆われ冷たい風が街を吹き抜ける。 レッドヘルの中心部には一つだけ壊れていない小さめの建造物があり、その建造物はこの国の地下に繋がっている。 その地下には世間には知られていない場所があった。 地下の悪魔の住処ー通称(悪魔界) そこにはたくさんの悪魔が生存していて地下には建物や店が出回っていた。
「…ふわぁーーー…今日はなんだか疲れたなー。」 眠さで大きなあくびをするミーナ。 ロフィスの一件の後、グレンとミーナは町の外れにある綺麗な水辺の近くに寝泊まりすることにした。 「けどグレンの空間能力はすごいね。なんでも収納可能じゃん。」 テントや寝泊まりするために必要な道具はグレンの空間能力のポケットから引き出した。 「…そういや、エバルフさんが言ってた事ってほんとかな?」 ミーナはエバルフ達と別れる際に、エバルフからこんな事を聞いた。 昼間 ロフィスを倒した後、エバルフ達はグレン達の方に向かって一列に整列した。 「今回の件に関しては、紅の悪魔祓いの協力で獄
「エバルフさんの悪魔化が…解けたぞー!」 「「うぉぉぉ!!でかしたぞお嬢ちゃん!!」」 エバルフの悪魔化が解けたことで部下たちは喜び叫んだ。 グレンはミーナがエバルフの悪魔化を止めれた事を未だ信じられないのか唖然としていた。 「信じられんな…ただの人間が悪魔化を阻止するなど…」 (まったくだ…てめえですら悪魔化を阻止できた事ねえのによぉ) グレンの悪魔もグレンと同じくミーナの行動を感心した。 「…何てことだ…あの人間の悪魔化を…」 悔しそうな顔をしながらブツブツ独り言のように喋るロフィス。 そして一気に顔の表情を強面に変えて。 「よくも俺達の計画を…3年
「お兄ちゃん!助けてー!」 「待ってろ!すぐ助ける!…くそっ、騎士団より悪魔が多すぎる…」 理由は分からないが突如現れた悪魔の大群は町に現れ、たくさんの人々を殺戮していた。 俺はちょうど騎士団の仕事でこの町にいたので仲間と共に悪魔に対抗していた。 大半の悪魔は倒したはずなのだがどういう訳か悪魔は増える一方でエバルフ達は苦戦していた。 その目の前には妹が悪魔に取り囲まれていた。 「エバルフさん!悪魔が多すぎて我々じゃとても…」 「くそっ、団長がいればいいんだが今あの人は他の任務だからな。どうすれば…」 エバルフが悩んでると妹を囲んでいた悪魔が妹を切り刻もうと爪を振







